ホーチミンの日々

水着に着替えて部屋を出た。
プールに向かう途中に、綺麗な中庭やビリヤード場、そして楽しそうなキッズルームがあった。このキッズルームには専用のスタッフがおり、子供だけを預けて親は遊びに出かけられるらしい。うちは大泣きするので無理だが、もっと大きくなったらそれもアリだ。

プールはビーチに面していて、長さ３０メートルとしっかりとした大きさ。
プールサイドにはベッドとテーブルがあり、選んだベッドにスタッフがタオルを敷いてくれる。このタオル、とても高級品なのだろう、本当に気持ちいい。気持ちよすぎて、少し濡れるたびにお替わりしてしまった。
多くの西洋人がベッドで寝たり本を読んだり、ゆっくりと過ごしている。これはマネできない。そんなこと家で出来るし、日本の通勤電車でもできる。思うに、西洋人は行為を楽しむのでなく、環境や雰囲気を楽しむのが得意なのだろう。自分は断然行為・行動を楽しむ派だ。休んでいる暇はない！！

さて、プールは深さが１５０㎝なので妻は足をつくとおでこしか水面に出ず、おぼれている。
肝心の百花は、妻がママ友からいただいたアンパンマンの浮き輪が功を奏し、苦手だったプールに喜んで飛び込んでくれた。これは嬉しい！宝くじで１０万円当たるくらい嬉しい。２０万円だったら宝くじの方が嬉しい。それくらいの嬉しさ。
結局親は子供の喜ぶ顔を見るのが一番なのだろう。気づいたら子供よりはしゃいでしまっていた。日本から持参したアンパンマンの砂場遊びセットも大活躍。でも、この時ばかりは父ちゃんマンの方が活躍しただろう。

一通りプールで遊んだあとは、そのまま目の前のビーチへ。
快晴につき、砂浜は灼熱。
このホテルエリアのビーチは、水がそんなにきれいではないが十分に楽しめるとネットに書いてあった。百花ついに海デビューか！
と思われたが、何か浜辺が臭い。漁港などで感じる磯臭さが、磯感の全くない楽園のビーチでしているのだ。うげぇ。それでも少し中に入れば問題ないだろうと、百花を抱えて中に入って行くと５秒後に足の数か所にピリッとした痛みが。
あ、これはクラゲ…
慌てて浜へ戻る。良く見ると、波打ち際にはキラキラときらめく宝石、改めクラゲの砕け散った跡が延々と無数に存在している。なぜクラゲはこんなに砕け散っているのかはわからなかったが、なぜこんなにビーチが臭いのかは判明した。こいつらだ。くそ！ビーチを楽しみにしていたのに！損害賠償請求だ！