ホーチミンの日々

さて、私もTも、脱毛はもちろん、美容外科というもの自体が初めてである。
脱毛もどのようにするのか全く知識が無い。

ということで、ネットで調べてみると、医療レーザーというものを、メラニン色素めがけて照射（というかメラニン色素に反応）して、毛根を焼き切るような感じらしい。
ちなみにメラニン色素に反応するので、日焼けしている人は毛根だけでなく肌も一緒にレーザーの攻撃を受けるらしく、できないとのこと。
そんなん駐在員の大半が無理やろ。Tだってこの２年で真っ黒だ。

とにかく、口コミによると「かなり痛い」らしい。

え、怖いねんけど。。。もう嫌やねんけど。。。
脱毛Youtuberとかがいたので動画を見てみると、レーザーを撃ち込まれるたびに顔が引きつっている。
猛烈に痛いらしい。
毛穴という毛穴に、針を突き刺されるような痛みとのこと。
そんな拷問されたことが無いから、どんな痛みなのかよくわからないけれど、とにかく拷問だということだけは理解できた。

やはり髭の密集地帯が痛いらしく、鼻下が激痛とのこと。

こわい。そもそもなぜこんなことをしなくてはならないのか。辞めておこう。

だいたい、もし将来中東地域に転勤になったら、鼻髭は重要になってくるはずだ（可能性は0.0000001%未満）

「やっぱ痛そうやし、やめとこかな」そうつぶやくと、
後輩Tは「ダメです、もう予約しました」と、敏腕マネージャー並みのアポ調整で既にスケジュールが押さえられていた。

なぜなのか。

なぜ、金を払って地獄の痛みを味わわないといけないのか。